プルメリアの接ぎ木
接ぎ木が必要なタイミング
- 挿し木苗の根が出ない。
- 転倒や風で枝が折れた。
- 株の一部が腐ってしまったけど、腐っていない枝を救出したい。
- バックアップを作りたい。
など、プルメリアを育てていると年に一度くらい接ぎ木が必要なタイミングが出てきます。
私も育て始めの頃にホノルル空港で買ったHiloBeautyの挿し木の根が出ずに、シワシワで枯れそうだったので、接ぎ木を決断したのが初めての接ぎ木です。
当時はHiloBeautyの根が出にくいなんて知らなかったですし(^^;;
準備するもの
- カッター(新品の刃)
- 消毒用アルコール
消毒用アルコールでカッターの刃を消毒&油分除去します
- キッチンペーパー(消毒用アルコールを拭き取るためのモノ)
- 接ぎ木テープ
- 穂木(冬眠していないもの)
- 台木
接ぎ木して命を繋ぎたい位のプルメリアだと思うので、強い台木を選びましょう。
実生の台木が根っこが強くておすすめです。
接ぎ木(継ぎ目)の形
いろいろあります。成功には一部の形成層が合えば良いそうです。
が、形成層を出来るだけ合わせほうが成功の確率は上がると思います。
また活着後の継ぎ目も綺麗になると思います。
私は①②③しかやったことがありません。
次は形成層の接合長が大きい④にチャレンジしてみたいです。
⑤は加工が大変そうですね(^_^;)
接ぎ木テープでのテンションの掛け方
切断面どうしくっつける方向にテンションをかけます。
接ぎ木テープは柔軟な素材でできていて引っ張りながら巻きます。
巻き終わった後にテープが縮もうとする力で切断面にテンションをかけることができます。
接ぎ木テープがどれくらい伸びるか接ぎ木の本番の前に、伸びっぷりを確認してみてください。なるべく伸ばしたいのですが伸ばしすぎると切れます。
どれくらい引っ張ったらテープ切れるかを知ることが大事です。
写真は切断面が斜めで接ぎ木した時のテンションの掛け方
接ぎ木の手順
- 接ぎ木後の樹形をイメージして穂木と台木を選ぶ
形成層を出来るだけ合わせたいので形成層の大きさが近い方が良い
幹の太さが同じだから形成層が同じとは限らないので注意しましょう。
- カッターを消毒して台木をカット
- カッターの消毒して穂木をカット
穂木が腐っている場合は茶色く腐った部分が無くなるまでカットする。
最後のカット前に必ずカッターを消毒する。
- 仮止め
初めからテンションをかけて巻き始めるのは難しいです。
穂木と台木がずれない程度に緩めに巻きます。
- 本止め
接ぎ木テープを伸ばしながら切断面にテンションをかける方向で巻いていきます。
接ぎ木後の管理
切り口からの菌の侵入を防止するため、室内か雨に当たらない軒下で1ヶ月位管理します。
写真は4/10接ぎ木した苗の5/25時点。葉が展開し始めて成功した様子。